2026.09.05[ブログ]
株式会社永和は、小山市を拠点に、野木町・結城市・古河市・下野市まで対応する、外壁塗装・屋根塗装・足場・防水工事など、住宅の外装工事を幅広く取り扱う会社です。
私たちは、「ONE COMPANY COMPLETE CONSTRUCTION ~一社完結型の施工体制・責任施工~」を掲げ、住宅の状態を確認したうえで、その建物に必要なメンテナンス方法をご提案しています。
屋根塗装のお問い合わせをいただいた際、現地調査をしてみると、「この屋根は塗装をおすすめできません」とお伝えすることがあります。
その代表例が、1990年代後半から2000年代前半頃に普及した一部のノンアスベスト(無石綿)スレート屋根材です。
「屋根が色あせているなら塗ればいいのでは?」
と思われるかもしれません。しかし、屋根材そのものが割れやすくなっていたり、層状に剥がれたりしている場合、表面に塗料を塗っても屋根材自体の強度が元に戻るわけではありません。
今回は、なぜ一部のノンアスベスト屋根材は塗装によるメンテナンスに向かないのか、そしてなぜ屋根カバー工法をおすすめするのかを解説します。
以前のスレート屋根材には、強度や耐久性を確保する目的でアスベスト(石綿)が使用されていた製品がありました。
その後、健康被害への対策からアスベストを使用しない建材への切り替えが進み、ノンアスベストのスレート屋根材が普及していきました。
ここで注意したいのが、「ノンアスベスト屋根=すべて塗装できない」わけではないということです。
現在販売されているノンアスベスト屋根材まで塗装できないという意味ではありません。
問題になることが多いのは、アスベストからノンアスベストへ移行した時期に販売された一部の初期製品です。
製品によっては経年による割れ、欠け、層間剥離などが発生しやすく、塗装によるメンテナンスが適さない場合があります。
そのため永和では、築年数だけで判断するのではなく、屋根材の商品・形状・現在の劣化状態を確認することを重要視しています。

屋根塗装には、屋根材表面を塗膜によって保護し、紫外線や雨などによる劣化を抑える役割があります。
しかし、ここで大切なのが、「塗装は屋根材そのものを新品に戻す工事ではない」ということです。
例えば、表面の色あせや塗膜劣化が中心で、屋根材そのものが健全であれば、適切な下地処理を行って塗装することで保護できます。
一方、屋根材そのものが脆くなり、ひび割れや欠け、剥離が発生している状態では話が違います。
その上から高性能な塗料を塗っても、傷んだ屋根材そのものの強度が回復するわけではありません。
塗装直後は色がそろってきれいに見えるため、「屋根が直った」ように感じるかもしれません。
しかし、その後、屋根材自体に新たな割れや剥離が発生すれば、せっかく塗装した塗膜も屋根材と一緒に傷んでしまいます。
だからこそ、塗装会社には「塗れるかどうか」だけではなく、「塗装する意味がある屋根なのか」を判断することが求められます。
塗装によるメンテナンスが適さない屋根では、さまざまな症状が確認されることがあります。
例えば、
・屋根材に細かなひび割れが多数発生している
・屋根材の先端や角が欠けている
・屋根材が層状に剥がれている
・表面がボロボロになっている
・屋根材そのものが反っている
・部分補修しても別の場所に割れが発生する
などです。

こうした症状が多数発生している場合、塗装で表面だけを保護するより、屋根全体の改修を検討した方がよいケースがあります。
特に注意したいのが、「塗料を塗れば割れなくなる」という考え方です。
塗料は屋根材の表面を保護するものであり、傷んだスレートそのものを構造的に補強する材料ではありません。
高耐久塗料や高価な塗料を使用したとしても、下地となる屋根材自体が寿命を迎えていれば、本来期待される耐久性を発揮できない可能性があります。
外壁塗装と屋根塗装をセットで見積りすると、「せっかく足場を組むから屋根も一緒に塗りましょう」という提案を受けることがあります。
もちろん、塗装に適した屋根であれば非常に合理的です。
しかし、屋根材の種類や状態を確認せず、どんなスレート屋根でも同じように塗装するのはおすすめできません。
重要なのは、見積書に「屋根塗装」と書いてあるかどうかではなく、
「自宅の屋根材は何なのか?」
「現在どの程度劣化しているのか?」
「本当に塗装によるメンテナンスが適しているのか?」
を確認することです。
永和では、塗装が適していないと判断した屋根に対して、無理に屋根塗装をおすすめすることはありません。
塗装会社だから何でも塗るのではなく、塗装しない方がいい屋根を見極めることも重要だと考えています。

一部のノンアスベスト屋根材など、塗装によるメンテナンスが適さない場合に有力な選択肢となるのが、屋根カバー工法です。
屋根カバー工法とは、既存の屋根材を基本的に撤去せず、その上から新しい防水シートを施工し、さらに新しい金属屋根材で覆う工事です。
一般的な流れとしては、
既存屋根の調査
→必要な下地補修
→防水シート施工
→新しい金属屋根材の施工
→棟・ケラバ・軒先・壁際などの仕上げ
という工程で施工します。
傷んだ屋根材の表面を塗装するのではなく、既存屋根の上に新しい防水層と屋根をつくるという考え方です。
既存屋根を全面撤去する葺き替えと比較すると、撤去する屋根材や廃材の量を抑えやすいのも特徴です。

屋根カバー工法に使用する金属屋根材にも、さまざまな種類があります。
例えば、コストとのバランスを考えやすい**稲垣商事「ヒランビー220」や、断熱材一体型の金属屋根材であるアイジー工業「スーパーガルテクト」**などがあります。
「カバー工法ならどの商品でも同じ」というわけではありません。
予算を重視するのか、断熱材一体型などの付加性能を重視するのか、デザインやメーカー保証を重視するのかによって、適した屋根材は変わります。
そのため永和では、屋根の状態だけでなく、お客様のご予算や今後どのくらい住み続ける予定なのかまで考えて屋根材を選ぶことが大切だと考えています。
塗装できない屋根だからといって、必ずカバー工法ができるわけでもありません。
ここも非常に重要なポイントです。
屋根カバー工法では既存屋根を残すため、その下にある野地板などの下地状態を確認する必要があります。
すでに雨漏りが長期間続いていて下地が大きく腐食している場合などには、カバー工法ではなく既存屋根を撤去する葺き替え工事が適していることがあります。
つまり、
塗装
↓
カバー工法
↓
葺き替え
という単純なグレードの違いではありません。
現在の屋根がどの状態なのかによって、適切な工事方法が変わるということです。
外壁塗装を検討されている方は、見積りを依頼するときに屋根も一緒に確認してもらうことをおすすめします。
特に築20年前後以上のスレート屋根の場合は、
「屋根材の商品・種類まで確認していますか?」
と施工会社に聞いてみてもよいでしょう。
単純な色あせなら塗装。屋根材自体の劣化が進んでいるならカバー工法。
下地まで大きく傷んでいるなら葺き替え。
大切なのは、最初に正しく診断することです。
せっかく足場を組んで屋根塗装をしたのに、数年後に屋根材そのものが割れてカバー工事が必要になれば、結果として余計な費用がかかってしまう可能性があります。
だからこそ、目先の工事費だけではなく、次回のメンテナンスまで考えて工事方法を選ぶことが重要です。
ノンアスベストの屋根材だからといって、すべて塗装できないわけではありません。
しかし、ノンアスベスト化への移行時期に製造された一部のスレート屋根材には、経年によって割れ・欠け・剥離などが発生しやすく、塗装によるメンテナンスをおすすめできない製品・状態があります。
こうした屋根に必要なのは、高価な塗料を塗ることではありません。
屋根の状態によっては、ヒランビー220やスーパーガルテクトなどを使用した屋根カバー工法を検討することが大切です。
株式会社永和では、小山市・野木町・結城市・古河市・下野市で屋根の状態を確認し、
「まだ塗装で大丈夫なのか」
「塗装ではなくカバー工法にするべきなのか」
「葺き替えまで必要なのか」
を判断したうえで、住宅に合った屋根リフォームをご提案します。
塗れるから塗るのではなく、その屋根にとって本当に必要な工事を選ぶ。
屋根塗装や屋根カバー工法をご検討中の方は、まずは現在の屋根材と劣化状態を確認するところから始めてみてください。
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